ビジネス知識

ハンドメイドの売上をあげるためにできる5つのこと|差別化ポイントと具体例

悩めるハンドメイド好きな人
悩めるハンドメイド好きな人
ハンドメイドで副業を始めました。
今は副業ですが、売上が上がったら本業にしていきたいと考えています。

とはいえ、なかなか売上をあげるのも難しい状況です…
売上をあげるためにはどんなことを改善していけばいいですか?

こんな疑問にお答えします。

ハンドメイドサイトのプラットフォームが盛んになって、
ハンドメイドの起業に参入する人が増えています。

しかし、一方で月10万円以上の売上をあげているハンドメイド作家さんは全体の1割にも満たないという調査結果も出ています。

minne byGMOペパボ「ハンドメイド 主婦・主夫作家の意識調査」から引用

売上をあげるためには、ただがむしゃらに継続するだけではなく、売上をあげるための工夫が必要になります。

こんにちは!
デザイナー/イラストレーターの晴ルル(プロフィール)です。

私はハンドメイドとは少しちがいますが、
同じように一般消費者向けの商品を販売して、平均月収50万ほど(平均なのでもっといくときも◎)になります。

その具体的な方法は、イラストレーターになって0から稼ぐ方法|主婦でも月収50万達成した私が解説にも書いているので、ご興味あればご覧ください。
ハンドメイドにも応用できる内容になっています。

さて、
売上をあげるためには【見せ方】が左右するところも大きいんです。

この記事では、
デザイナー視点からも売上を上げるための見せ方をアドバイスできればと思います。

 

本記事の内容

差別化をはかるために今すぐできること

ブランドアイデンティティを確立しているブランド具体例

売上を上げるための具体的なアプローチ方法

イラストレーターになって0から稼ぐ方法|主婦でも月収50万達成した私が解説 この記事では 「未経験だけど、大好きなイラストで仕事をしていきたい」という方へ向けて、 まったくの未経験から始めても...

ハンドメイドの売上をあげるためにできること【初級編】

継続的にハンドメイドの売上をあげていくためには、ビジネスとしてブランディングしていくことが必要です。

ブランディングというと難しいイメージかもしれませんが、
ひとつずつステップを踏んで取り組んでいくことができれば、
唯一無二のブランディングができますよ。

それが最終的に売上アップにつながります。

ターゲットの絞り方

まずは、ターゲットを絞りましょう。

ターゲットを絞るというのは『こんなお客さんに買ってほしい』というお客様像をとにかく具体的にして、絞っていくことです。

『絞ってしまったら、買ってもらえるチャンスが狭まるんじゃ?』と
カンチガイしてしまう方も多いのですが、その逆です。

逆にターゲットを絞っていないと、
発信内容もブランドのウリも特徴もボヤっとしてしまって、結果的にだれにも魅力を感じてもらえないブランドになってしまうのです。

ターゲットを絞ることで、ブランドのウリや世界観が鮮明になり、刺さる発信ができるので、結果的にターゲット以外の幅広い人に魅力を感じてもらえるブランドになります。

具体例:痛くないピアス風イヤリング

引用元:WOJE(ヲジェ)

耳が痛くならないピアス風イヤリングというコンセプトで、ピアス・イヤリングの販売をしているWOJE(ヲジェ)

長時間つけていても耳が痛くならない、かつ、一見ピアスのような洗練されたデザインがウリのイヤリング専門ブランドです。

「 軽やかで痛くないつけ心地 」
「 ミニマルで洗練されたデザイン性 」

WOJEから引用

軽やかなつけ心地とピアスのような見た目に特化することで、
『アクセサリーは大好きだけど、イヤリングは耳が痛くなる』
『イヤリングは金具が大きくてダサい』
と、ふだんから感じていた女性たちに大ヒット。

たくさんのリピーターを生みだし続けています。

このようにお客様目線に立ち、
『ふだんからどんな悩みを抱えているか?』『こんな悩みを解決できたらいいのに』ということにフォーカスして考えてみると、刺さりやすい商品・ブランドを考えることができます。

具体的な架空のお客様像を設定するという方法(ペルソナと言います)もありますが、
身近な友人や、過去の自分の悩みにフォーカスしてみることで、人物像がイメージしやすいのでおすすめです。

差別化については、自分ブランディング戦略で差別化する3ステップ|ビジネスを軌道にのせるでも解説しているので、あわせてご覧ください。

自分ブランディング戦略で差別化する3ステップ|ビジネスを軌道にのせるどうすればブランディングで差別化できるか戦略に悩む方は多いと思います。正しいブランディングの戦略は、他と差をつけることではなく、自分ブランドを極めることです。コンセプト、ストーリー、キャラクターの設定から向き合い、戦略的にブランディングを固めていく方法を解説していきます。【ビジネスを軌道にのせるステップ】...

世界観をデザインに落とし込む

ブランディングにおいて、タッチポイントの世界観は重要な役割を担っています。

※タッチポイントとは、お客様との接点におけるすべてのものです。

ハンドメイドの場合は、

  • ウェブサイト(もしくはminneやcreemaなど)
  • パッケージデザイン
  • ショップカード(or名刺)
  • SNS(Instagramや、Twitter)

などがこれにあたると思います。

パッケージデザインやショップカードのデザインに力を入れることで、
リピートにつながったり、
ギフト用としてのニーズを高めることもできます。

また、おしゃれでかわいいパッケージデザインは、
SNSでの広がりが早かったりなど、認知を広げる手段として有効な手段です。

何より大事なことは、タッチポイントのデザインに、商品そのものと同じくらい(あるいはそれ以上にと言っても過言ではないくらい)力を入れることです。

どういうことかというと、
個人のハンドメイドブランドのように、無名からのスタートは、
見た目が100%だからです。

タッチポイント(ウェブサイト、ショップカード、パッケージ、SNS)のデザインが
ブランドイメージを左右し、
購入されるかどうかを決定し、
リピートされるかどうかを決定します。

デザイン知識もないまま作った素人感丸出し
ダサいウェブサイトやショップカードは、
「このブランドは素人が作っているダサいブランドです」
と宣言しているようなもの。

厳しいようですが、デザインはそのくらい重要なポイントなんです。

なので、デザイン知識がない場合は、
デザイナーさんに外注する方がいいと思います。

あるいは、自分でデザインの知識を身につけ、
ウェブサイトや、パッケージデザイン、ショップカードなどをすべて自分で作れるようになっておくのが、個人的におすすめ。

「えー!!!そんなの大変!」と
一瞬思うかもしれませんが、これらは

  • Adobe illustrator
  • ワードプレス

あたりのスキルが身につけば、作ることができます。

自分でウェブサイトや、パッケージデザイン、ショップカードなどを作れるようになることで、さまざまなメリットがあるんですよ^^

世界観を合わせて、イメージ通りに作ることができる。

→それぞれを別のデザイナーさんに依頼すると、世界観がチグハグになってしまう可能性も…

長い目で見てコスト削減につながる。

→それぞれのアイテムをデザイナーさんに依頼すると、
かなりのコストに膨れ上がることに…

自分で新しい情報へ更新することができる

→ウェブサイトやショップカードにのせる情報は
常に最新のものへ更新する必要があります。
デザイナーさんに依頼すると更新のたびにお金がかかることに…

新しいスキルとかけ合わせて、差別化につながるかも?!

→Adobe illustratorなどの基本的なデザインスキルを身につければ、
ものづくりの幅がかなり広がります。
新たなハンドメイド商品を作り、
差別化につなげることもできるかもしれません^^

と、いいことづくめ。

タッチポイントのデザインに徹底的にこだわるために、
自分で新しいスキルを身につけることも検討してみてくださいね。

写真のクオリティの上げ方

ハンドメイド商品を販売していく上で、タッチポイントのデザインと同じくらい写真もまた大事なポイントです。

写真の良し悪しによって、集客が大きく左右されます。

写真を撮る際には、
まずは、載せるべき情報としての写真のポイントを意識しましょう。

情報として載せるポイント

商品の全体像がよくわかる写真を載せる

商品のディティールがよくわかる写真を載せる

商品の使用イメージがわかる写真を載せる

できれば上記3つすべての写真を載せるようにしてください。

自分にとっては当たり前でも、見る側にとっては実際に手にしていないのでわからないことも多く、できる限りくわしくてわかりやすい情報が欲しいのです。

先ほど挙げたWOJEを例にとってみても、全体像・ディティール・使用イメージどれもわかりやすく網羅されています。

さらに、写真は情報として載せるだけではなく、世界観を伝える手段としても大事な役割を担っているのです。

いくらわかりやすくてくわしい情報としての写真を載せていたとしても、
写真が暗かったり、背景がてきとうだったりしたら、魅力が感じられません。

世界観を演出するポイント

写真の画質はキレイに

構図を意識してみる

写真を加工する

キレイな写真を撮る

引用元:App Store

当たり前ですが、写真の画質はキレイなものを使いましょう。

できれば一眼レフカメラなどで撮るのがおすすめですが、スマホでもアプリを使用してキレイに撮ることができます。

Foodieは、食べ物の写真をキレイに撮れるアプリですが、風景や人物、小物もキレイに撮れると人気のアプリです。

テキスト

 

構図を意識する

構図を意識することで、こなれ感のある雰囲気を出すことができます。

日の丸構図

日の丸構図は、最も一般的な構図です。
真ん中に被写体を配置した、いちばん基本的な構図です。

ハンドメイド商品の写真もこの構図が多いかもしれません。

いちばんわかりやすく商品の全体像が伝わる構図です。

 

三分割法

三分割法は画面をタテヨコそれぞれ三分割し、その交点に被写体を配置する方法です。

被写体によっては、三分割法によって、より強調することができたり、
こなれ感のある写真を取ることができます。

 

対角線構図

対角線構図とは、被写体を画面の対角線上に配置する構図です。

ナナメに置いてみたり、ナナメから撮ってみたり、
対角線を意識してナナメの構図にするだけで奥行きのある写真が撮れます。

構図を意識してみることで、世界観を演出する写真を撮ってみてくださいね。

 

写真を加工する

引用元:App Store

写真が撮れたら、そのままSNSや商品ページに載せるのではなく、キレイに加工を施します。

おすすめはAdobe Lightroom

プロのカメラマンやデザイナーも使っているAdobeのアプリです。

テキスト

加工しすぎると不自然になって世界観を壊すので注意しましょう。

また、写真の加工の仕方はどの写真も統一させておくことで、統一された世界観にすることができます。

 

認知を広げる方法

認知の母数を増やす行動

売上をあげるためには、認知の母数を増やしていくことが必須です。

そのためにSNSやブログで積極的な発信をしていきます。

SNSやブログで発信することは、

コンセプト

バックストーリー

キャラクター

質の高い専門的な知識や情報

の4つです。

コンセプト、バックストーリー、キャラクターを発信することにより、共感を生みやすくなり、「あなたであること」そのものを価値にすることができます。

つまり、「この人が作った作品だからこそ買いたい」
思ってもらえるようになるのです。
※これを情緒的価値と言います。

また、質の高い知識や、専門的なお役立ち情報を発信することもおすすめです。

例えば、アクセサリーのハンドメイド商品のブランドであれば、

  • 「こういうデザインのアクセサリーには、こんなコーディネートがおすすめ」
  • 「こんな使用シーンに向いているアクセサリーは、これやこれです」
  • 「金属アレルギーの人でもつけられるアクセサリーをご紹介します」

など、アクセサリーに関する専門的な知識ですね。

これらを発信するとなぜ良いというと、
人には返報性の法則というのがあって、
誰かに何かをしてもらったら、お返しがしたくなるものなのだからです。

専門的なお役立ち情報を発信することによって、あなたを認知している人がもっとファンになってくれたり、今まであなたの商品に興味が薄かった人たちも興味を持ってくれるきっかけになったりもします。

ブログに関しては、ニーズの高い専門的な知識や情報を発信することで検索エンジン(Google)の評価が上がり、検索上位に表示させることができます。
※SEO対策といいます。SEO対策の話は長くなるのでここでは割愛します。

SNSでも、質の高い専門的知識や情報を発信することで、人が集まりやすくなり、フォロワーUPにつなげることができます。

 

具体例:高齢者の編み物技術を生かした受注生産バッグ

引用元:BEYOND THE REEF(ビヨンドザリーフ)

手編みのカゴバッグやニット素材のバッグを専門に取り扱っているBEYOND THE REEF(ビヨンドザリーフ)

BEYOND THE REEFでは、子育てを終えた高齢者の方々による手編みのバッグを受注生産で制作していて、毎回受注開始のたびにすぐに満枠になってしまう人気ブランドです。

BEYOND THE REEFのコンセプトは、

高齢者の編み物技術の継承と、社会参加を目指して

ということで、作り手さんはみなさん編み物が得意なおばあちゃんたちです。

インスタグラムでは作り手さんたちの写真やワークショップでの様子の写真をUPしています。

 

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BEYOND THE REEF/ビヨンドザリーフ(@beyondthereef_official)がシェアした投稿

作り手さんの雰囲気や商品に対するこだわりを発信することで、
商品に対する愛着や信頼度を高めることができます。
これをロイヤリティと言います。

商品のバックストーリーや、込められた思いを目の当たりにすることで、共感を呼び
「このブランドの商品だからこそ買いたい」と思ってもらえるようになります。

結果的に商品そのものの価値が上がり、リピートにもつながりやすくなります。

ハンドメイドの売上をあげるためにできること【中級編】

初級編が理解できたら、さらにブランドをブラッシュアップしていくためのステップを踏んでいきましょう。

リサーチする力を養う

ビジネスをしていく上で、マーケット(市場)のリサーチは欠かせないプロセスです。

お客様のニーズを把握することで、自分のブランドの方向性や商品に生かしていくことができます。

リサーチは、当たり前ですが売れている作家さんやブランドをお手本としましょう。

「どういうところが人気なのか」

「他の同業と比べたときに何がちがうのか」

「どういう形でトレンドを取り入れているか」

ということを意識しながら見ていくのですが、下記のポイントに着目することで、よりリサーチ力がUPします。

リサーチするときに注目するポイント

共感性

専門性

限定性

共感性

共感性は、いかにお客様の心に刺さる商品かということです。

前述した通り、コンセプトやバックストーリー、キャラクターが人の心を動かします。

コンセプト・バックストーリー・キャラクターをいかにブランディングに落とし込めているかというところがポイントです。

 

専門性

こちらも前述した通り、どれだけターゲットを絞り込めているか、どれだけ一つの分野に特化することができているかというところです。

これに関しては、選ぶ分野も重要です。

ライバルが多すぎる分野など、マーケットが大きすぎると、それだけ専門性に特化するのが難しくなってきます。

 

また、トレンドを取り入れていくということも売れるブランドには重要なポイントになってきますが、ブランドの専門を生かしたトレンドの取り入れ方が大事です。

BEYOND THE REEFはもともとカゴバックとニットクラッチバックの専門店でしたが、トレンドに合わせて時代とともに取扱商品が増えています。

 

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BEYOND THE REEF/ビヨンドザリーフ(@beyondthereef_official)がシェアした投稿

こちらのバッグは、トレンドのレザーを取り入れつつ、BEYOND THE REEFのニットを生かした商品で、今では人気商品です。

限定性

いかに「今ここで買わないと他では手に入らないかもしれない」と思わせることが大事です。

よくあるデザインのものを作っても、
お客様は
「よく見るデザインだから、今買わなくてもいいか」
「他のも見てから決めよう」と、
“買う”という行動につながらなくなってしまいます。

人気ブランドの商品を見て、
「おそらくここ(このブランド)でしか手に入らない」
「おそらく今しか手に入らない」
と思わせられるポイントはどこなのか考えてみてください。

これは、デザインやコンセプトにおいてももちろんですが、
「一点モノ」「限定◯◯個」といった数の稀少性や
「期間限定」などの季節モノを伝えることでも演出することができます。

ロールモデルを設定する

リサーチができたら、ロールモデルを設定してみましょう。
ロールモデルのマネをすることで自分のブランドをブラッシュアップすることができます

ロールモデルは3人設定するといいと言われています。

なぜなら、1人のロールモデルをマネするだけでは、ただのパクリにしかならないからです。

人は、パクリや二番煎じのものには魅力を感じません。

しかし、3人のロールモデルの要素をミックスすることによってオリジナルを生み出すことができます。

共感性・専門性・限定性におけるそれぞれのロールモデルを設定してみてください。

 

技術力を上げる

技術力をあげることで、単価をあげることができますし、
カンタンにマネできない技術を生かすことで差別化にもつながります。

前述した「限定性」という面でも、「ここでしか手に入らないデザイン」を作ることができます。

なかなか一朝一夕でできることではありませんが、
長期的に少しずつ技術を上げていくことを並行して行っていくことが大事です。

具体例:高い技術力を生かした刺繍ジュエリー

引用元:BONHEUR

天然石や淡水パールを一粒一粒刺繍している手作りのジュエリーブランドBONHEUR。

BONHEURはイヤリングやピアス、ブローチなどを中心に、精巧な作りのクオリティの高いアクセサリーが人気です。

これほどの技術を身につけるのはかなり大変なことだと思いますが、
他では絶対に手に入らない精巧で洗練されたデザインが差別化につながっています。

まとめ

売上を上げるためにはブランディングをブラッシュアップしていく必要があります。

そのためには

ターゲットを絞り込む

世界観をデザインに落とし込む

写真のクオリティを上げる

認知を広げる

リサーチ力を養う

技術力を上げる

ということが大事です。

ひとつひとつをクリアしていくことで「差別化」を意識せずとも差別化することができるようになります。

まずはできるところから始めてみましょう。

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イラストレーター / デザイナー
晴ルル
元事務職OLが一念発起。
未経験からいきなり退職、フリーランスになり、1年半で月収30万を達成し、それからまもなく月収50万を達成。
自分を消耗せず、ただ“好きなことだけ”をして気ままに生きていくためには、ビジネスの知識が必要だということを知り、マーケティング、ブランディングさらには脳科学まで学びました。
今では子育てしながら自由な働き方ができています。